QUEEN



 私には忠実な下僕がいる。下僕は名前を鳳長太郎と言い、私より一つ下で、
私に良く懐いている。もちろん、逆らったりはしない。私がそう調教したからだ。
 私はそんな長太郎が大好きだ…。



「長太郎、今日家に寄って行って。」
 私は中学生ながらも一人暮らしをしている。親と暮らすのが煩わしいからだ。
私に甘い両親は快く承諾してくれた。マンションを買ってくれ、生活費も
貰っている。世間では私をお嬢様と言うのだろう。

 昼に長太郎を誘い今は家でキャミソールのワンピースに着替え長太郎を待つ。
ベッドに寝転びうとうとしているとチャイムが鳴った。
「すいません、遅くなって。」
「遅い。私を最優先させなさいよ。」
 また長太郎は「すいません。」と言った。申し訳無さそうな長太郎をベッドまで
導く。そこで待機させお茶を出してやる。二人でしばらくはボーっとする。
「暇。私を楽しませてよ。」
 軽く命令を下す。長太郎は少し考えてから「どうしたら良いですか?」と言った。
「じゃあ、ベッドに腰掛けて。私に指一本でも触れちゃダメよ。」
 これはいつものルールで、絶対に長太郎は私に触れない。たまに長太郎は奉仕を
望むが、下僕に良い様にされるのも悔しいので、断り続けたらいつの間にか毎回恒例
になった。ベッドの淵に腰掛けた長太郎の服を丁寧にはだけさせ、程よく筋肉の付いた
鎖骨にキスをする。一瞬だけ体を震わせた長太郎を無視して指で鎖骨から胸までなぞって行く。
 首筋に跡を残しながら右手は胸から脇腹を往復し、左手はすでに熱く猛っているソレを握る。
強弱をつけてリズミカルに下から上まで揉み、頂上に着いたら爪先で裏の筋をなぞる。
 そこで長太郎が止めに掛かった。
「もう、良いですから。」
 言葉こそ丁寧だが、息はすっかり上がっている。
「五月蝿い。」
 長太郎の言葉を一刀両断し、いったん部屋をでて、持ってきたガムテープで長太郎の両手首を
一周させた。
 次に腰掛けてる長太郎の膝に跨って胸の辺りにも跡を付ける。それに飽きると男ながらも主張を
始めている長太郎の胸の頂を唇と指で刺激する。一回膝から下りる。
「ね、イキたい?」
 長太郎はこくりと頷いた。本当に可愛くてしょうがない後輩だ。
「ダメ。しばらくそうしてなさい。何なら自分で弄って出す?それなら手剥がしてあげても良いよ。」
「すいません、俺、限界なんです。」
 そう言った瞬間、長太郎はガムテープを破き、私にのしかかって来た。
「なっ!やめて、やめなさい!!」
 甘かった。男の長太郎をたかがガムテープ一周で縛れる訳が無い。私は今さら気が付いた。
長太郎は抗議ができないように私の唇を塞ぎ、舌を割り込ませる。苦しくて気持ちよくて頭が
ボーっとなってくる。
「はぁっ…。何なのぉ…。何がしたいのよ…。」
 私の言葉を聞かなかったかのような素振りでそのまま頭を下げ、私が付けた所と同じ場所に跡を
残して行く。右手と唇で私がさっきやっていた事と同じ事をしている。そうこうしている内に
下着がするりと脱がされた。もちろん手は当然のように濡れたソコを目指す。
「ヤダっ!やめて、長太郎…。」
「やめません。先輩が俺にしたことじゃないですか。だから、今は俺に触っちゃダメですよ。」
 そんな理不尽な物言いに従う訳が無い。両手で長太郎の手を剥がそうとした。が、熱く充血している
下半身の蕾を弄られた途端に力が抜けてしまった。
「嫌がってる割には凄く濡れてますね。洪水ですよ、ココ。」
 長太郎がニヤリと笑う。こんなに意地の悪い長太郎を私は見たことが無い。
「少し痛いかも知れませんから、力抜いてください。」
 言葉の意味を必死で考えていたら指が進入してきた。
「い、痛っ!」
「力、抜かないと辛いですよ?」
 目尻から涙が溢れる。痛い。世の中の人たちはこんなに痛いことを本当にしているのか。いつのまにか
指が2本に増えている。少しソコを広げてから指を抜いた。
「そろそろ入れますよ。」
「ちょっ…!ダメ、止めて…。」
 抜かれたものの、指の感触が残っているせいで抗議の言葉に力が入らない。私を無視して長太郎は
入って来た。
「あっ…!!い、痛い!ヤダヤダ!抜いてぇ!」
「少しだけ我慢して下さい。すいません。」
 謝って済む問題じゃ無いぐらい痛い。本気で痛い。とにかく痛い。
「クッ…出ます。…っ!」
 何回目か分からないくらい激しく動いた末に長太郎は自分のソレを抜いてお腹に射精した。
「無理矢理にこんな事してすいませんでした…って、先輩?!」
 疲れて眠くなったので半分は気絶する形で私は眠った。



 目覚めると横向きに寝ていて、長太郎が腕枕をしながら心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「あれ…長太郎?」
「はい。大丈夫ですか?無理させてすいません。」
 少し考えて私は長太郎にされた事が現実である事を知った。
「あのさ、長太郎は私のことが好きなの?」
 長太郎はビックリしたように目を見開いて私をまじまじと見た。
「何故そんな事を聞くんですか?」
「あのね、私が長太郎にいつもああいう事をするのは長太郎が好きだからだよ。だから長太郎も
同じだったら嬉しいなって思っただけ。」
 一瞬間を置いてから長太郎は照れくさそうに笑った。可愛い。
「はい。好きです。好きな人に触れないのが辛くて、今日はあんな事しました。」
 正直な子だなー。とか思いながら長太郎の言葉を聞いてた。
「俺、好きでもない人の言いなりになるほど人間ができてませんから。」
「そっか…。じゃあ、これからは私、長太郎の女王様じゃなくて恋人になりたいな。」
 これ以上無いくらいにニッコリと嬉しそうに笑って「はい!」と言った。
「じゃあ、少し眠るから、一時間で起こして。」
 目を閉じると急に嬉しさが込み上げて来て口元が緩んだ。それを長太郎に悟られたくなくて、
私は長太郎の胸に顔を押し付けて眠った。



後書き。
 長いなー…。こんなもんか?書いてて凄い楽しかった。イメージ的には農民一揆(笑)もしくは、
反乱。黒チョタ風味で行ってみました。短編での初チョタ。つーか、表を先に書こうよ、私…。
 タイトルの由来はJanne Da Arcの『QUEEN』から。初めて聞いた時にパッとネタが出た。
secretaryは何処に行った、私。次は跡部短編裏か忍足短編裏かなー。私の事だから当てにならないけど。あ、強姦は犯罪ですよー。避妊はしましょー。
 では、またお会いしましょう。
  
 

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