ダブルデート 敗北…。



 と越前と別れた後に私達は侑士の家にいた。負けたものは
しょうがない。ドキドキしながら侑士の出方を待った。
 が、意外にも侑士は(今の時点では。)何も求めてこない。
 二人でご飯を食べて別々にお風呂に入って二人でまったりしていた。
侑士のご両親は不在らしい。何かここまで来たら何もしないのかな、
なんて考えすら浮かんでくる。が、一番の難関がやってきた。
「ほな、寝よか。」
 私は内心(ついに来やがった!)とか思いながら「良いよ。」と言った。

侑士の部屋とは別の部屋に案内された。どうやら侑士はエッチする気は
無いらしい。どうやら私は賭けで処女喪失しなくても良いらしい。ほっとした
気持ちで侑士に心の中で疑った事を詫びた。あくまでも心の中で。
 明日、侑士の部活動を見に行く約束をした。明日が休みで本当に良かった。
安心して私は眠りに就いた。

 夜中、何かがごそごそと動く気配で目が覚めた。ビックリして起き上がると
侑士がいた。
「ゆ、侑士?!何、こんな夜中に。」
「夜這いは男のロマンやろ。」
 何だそれは。このために部屋を別にしたのかと思うと情けなくなる。どうしても
エッチするのは嫌なので意を決して侑士にその旨を伝えることにした。
「えーと、私、賭けとかでエッチするの嫌なの!だから、ごめん!!」
「うん。そんな事は当たり前やろ。俺かて嫌や。だから今晩は抱き締めて眠るだけに
しとくわ。」
 侑士がもぞもぞと布団に入ってきてギュッと私を抱き締める。侑士の体は温かかった。
不意に頬にキスをされる。
「おやすみのキスな。」
「うん。おやすみ、侑士。」
 私は今度こそ眠りに就いた。眠りに落ちる直前に明日の朝はおはようのキスを
しようと心に決めた。朝寝坊してあわてる事になるとも知らずに…。



後書き。敗北バージョン。裏を期待された方、残念でした。この二人で裏を書く気は
全く無いですよ、私。こっちよりも勝利バージョンの方が甘い…かな?どうだろう。
暇があったら見比べてみるのも良いかもです。

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